・音声ガイドのナレーション収録を終えて、感想をいただけますでしょうか。
愛する地元、仙台の博物館で皆さまへの音声ガイドができるということに、大きな喜びを感じております。東京での生活の方が長くなりましたけど、心は東北、宮城にありますから。


・親鸞聖人に対する印象などをお聞かせください。
仏教全般や親鸞聖人への造詣が深いわけではないのですが、私にとって親鸞聖人は身近な存在として感じています。2023年に東本願寺で開催されたイベントで朗読させて頂いたことがありまして、その時に色々なお話をうかがう機会を頂きました。様々な本を勧めて頂いたなかでもお気に入りなのが『しんらんさま』という絵本です。この本を入門書として読み、今も自宅の本棚に大切に置いています。音声ガイドでご紹介したエピソードも載っていたので、改めて親鸞聖人が歩まれた道をたどることができて、とても嬉しいです。


・展覧会の中で、気になる作品を教えてください。
一番は、《親鸞伝絵》でしょうか。《親鸞伝絵》は、親鸞聖人が9歳の時、比叡山の慈円僧正のもとで出家得度された場面からはじまります。実は私、その慈円僧正を2022年にNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で演じさせて頂いたことがありまして。慈円僧正は天台宗の座主でもあられましたが、親鸞聖人とも深いご縁があったことを知りました。たまたま１回演じただけですけれど、私にとって一生の宝というか、経験だったものですから。そんなエピソードもあって、私もまた、親鸞聖人とのご縁を感じることができました。


・本展に興味をお持ちの方々へ、メッセージをお願いします。
今の世界の状況を考えると、命を懸けて世の中の安穏を願い続けた親鸞聖人がどんな方だったのかを垣間見ることができるこの展覧会は、貴重な機会であると思います。
東北では初公開の作品もありますので、多くの方に足を運んで頂けたらと思っています。